ワークショップ2日目の内容
目次
ワークショップ1日目(ワークショップ前半)に引き続き、続編の2日目(ワークショップ後半)を5/2に実施します。アンケート結果をもとに、参加人数が最も多くなるように日程を選びました。
2日目は、1日目の内容をもとにして、より具体的なプロジェクトに2つ取り組みます。
プロジェクト1:定点観測
- ラズパイにカメラをつけて定点観測アプリを作る。定期的に自動で写真(あるいは動画)を撮影して、連続的な観察をする。
- 観察対象物の例:植物、カゴなどの入れ物に入ったペット(昆虫、魚、エビ、亀、鳥など)、鳥の巣(巣箱)、空(夕日、朝日、雲など)、風景、睡眠中の乳幼児など
- 写真(動画)を撮る周期(毎日7時など)、時間間隔(1時間おきなど)、その組み合わせ(毎日7時から8時まで10分おきなど)は様々細かく設定可能。
- 短期の観察(ある1日間だけ毎分撮影するなど)、中長期の観察(数ヶ月かそれ以上)、いずれも可能。
- 写真や動画、その他付随情報(撮影した日時・位置、天気、気温など)をKintoneへ転送、保存。付随情報はラズパイで取得してKintoneへ転送する方法と、Kintoneで取得する方法があり得る。
- 情報閲覧は、Kintoneのスマホ・タブレットアプリから、またはPCのブラウザから。後から情報を追加することも可能。例えば、観察日記のようなもの。単なる閲覧以外に、検索をして検索結果だけを閲覧することも可能。例えば、過去3日分の写真や動画を検索、閲覧するなど。
- ワークショップ後に可能な発展・拡張:
- 天体観測に応用。通常のカメラモジュールではなくNoIRカメラモジュール(赤外線カメラモジュール)に変える必要あり
- その他身の回りで観察、確認したいものへの応用。例えば、郵便物が郵便箱に入っているかどうかの確認(郵便箱の中にラズパイを入れる)、ある特定の場所にハチの巣ができていないことの確認、雨どいに落ち葉がどのくらい溜まっているかの確認、などなど。この例には筆者の生活環境・習慣によるバイアスが多分にあるが、参加者が自分自身の生活に便利なことを考えれば面白い応用例を思いつけるかも。
- さまざまなレンズを使った実験(オートフォーカス、ワイドアングルなど)。カメラにおけるイメージセンサーとレンズの役割を理解し、レンズの種類が写真に及ぼす影響を理解。
- Kintoneに蓄積されたデータを加工する。例えば、複数写真をつなげてパラパラ動画(タイムラプス動画)を作るなど。観察対象の変化が目で見て分かりやすいように。さらには、データ加工のアプリを作る。
- マイクをラズパイに接続して音を録音する、カメラとマイクを同時に使って音声付き動画を撮影、保存する。
プロジェクト2:動体検知
- ラズパイに赤外線モーション・センサーをつけて、人や動物(犬、猫など体温の高い動物)が近くに(数メートル以内に)いることを検知する。
- 昼夜問わず検知可能。
- 検知時刻、その他付随情報(天気、気温など)をKintoneへ転送、保存。付随情報はラズパイで取得してKintoneへ転送する方法と、Kintoneで取得する方法があり得る。
- 情報閲覧は、Kintoneのスマホ・タブレットアプリから、またはPCのブラウザから。後から情報を追加することも可能。単なる閲覧以外に、検索をして検索結果だけを閲覧することも可能。例えば、過去3日分の検知結果を検索、閲覧するなど。
- Kintoneを使って、検知結果をグラフ化したり、統計をとることも可能。例えば、1日に平均何回検知されたかなど。
- 検知した事実を知るだけでなく、検知したら何かアクションを起こすアプリを作る。例えば、検知したらLEDを点灯したり、カメラで写真や動画を撮るなど。前者はセキュリティライトやフットライト、人感型外灯の簡易版となり、後者はセキュリティカメラの簡易版となる。
- ワークショップ後に可能な発展・拡張:
- フットライトやナイトライトを作る(ベッドの下、廊下、階段、トイレなどで使う)。
- その他、人が近づいたらLEDで照らしたいものへの応用。例えば、人が近づいたら金魚の水槽を照らす、オーナメントなどの飾り物を照らすなど。
- セキュリティ・カメラやペット安否確認アプリを作る。
- その他、人や動物が近づいたらカメラで撮りたい場合への応用。野生動物の検知・撮影?
- 人や動物が近づいてきたことを検知する以外に、あるところに人や動物がずっといることを検知する。例えば、リモートワークでデスクに座りっぱなしのとき席を立って動くように促すなど。
- モーションセンサーは熱(赤外線)を検知するので、人や動物以外に車などの熱源も検知する。この性質を利用して、ガレージに車が入ってきたこと(家族が車で家に帰ってきたこと)なども検知可能。