CPUの温度を調べる
ラズパイが忙しく動くとCPUの温度が高くなって熱を発します。ラズパイZeroのCPUスピードはそれほど速くないので、たいていの場合、さほど熱くはなりません(Zeroよりも上位のモデルでは、触るとやけどしそうになりますが)。ただし、ラズパイを小さなケースに入れて忙しく動かす場合や、空気の移動がほとんどない場所でラズパイを動かす場合には、CPU温度が通常の場合より高くなります。CPU温度が高くなりすぎると、ラズパイのボードが壊れてしまうので、温度を気にすることがあるかもしれません。
ラズパイOSは定期的にCPU温度を測定しており、その数値を以下のファイルに保存しています。
/sys/class/thermal/thermal_zone0/temp
このファイルは単純なテキストファイルなので、Terminalで以下のコマンドを実行すればCPU温度を得ることができます。
cat /sys/class/thermal/thermal_zone0/temp
このファイルに入っている数値は、摂氏温度を1000倍にしたものです。例えば、「39008」なら、39008/1000 = 39.008度ということになります。
また、vcgencmdというコマンドでも同じ情報を得ることができます。
vcgencmd measure_temp
「temp=39.0’C」というようなレスポンスになります。この場合は単位付きで、1/1000にする必要はありません。
上記の例のようにCPU温度が50度以下なら、まったく問題ありません。50度前後でも心配無用です。60度を超えるようならヒートシンクをCPUの上に付けることを検討してください。ヒートシンクの材質、品質にもよりますが、CPU温度を10度くらい下げられます。70度前後になるなら、CPUの上にファン(小さい扇風機)を付けるべきですが、ラズパイZeroでそのようなことは考えにくいです。ちなみに、ファンを付けるとCPU温度を20度くらい下げられます(取り付け方にもよりますが)。80度を超えたら、熱がラズパイ本体へ悪影響を及ぼし始めると考えてください。
ヒートシンクを使う
ラズパイのキットなどを購入すると、ヒートシンクが付属していることがあります。ヒートシンクとは、CPUの上に直接のせて、CPUの熱を空気中に放出する放熱板です(たいていアルミ製)。以下の写真のように、ボードのCPUの上に両面テープで接着します(黒いギザギザした部品がヒートシンク)。
最初からヒートシンクを取り付ける必要はありません。先に書いたように、CPU温度が高くなるようなら考慮してください。なお、ヒートシンクを使うと、GPIOヘッダーの上にGPIOリファレンスボードをのせられなくなります(物理的なスペースの制約のため)。