iOS(HomeKit)からライブ・ビデオを見る
ここでは、ラズパイのカメラからiOSのHomeアプリへライブのビデオをストリーミングする方法を説明します。まずはカメラをラズパイに接続し、「動画を撮影、保存する」を参照して、カメラで動画が撮影できることを確認してください。
HomeアプリをiOSにインストールする
iOSデバイス(iPhoneかiOS)にHomeアプリがインストールされていなければ、App Storeからダウンロードしてインストールしてください。最近のiOSにはあらかじめインストールされていると思いますが。
Homeアプリは、HomeKitにアクセスするためのiOSアプリです。HomeKitは、アップルが推進しているスマート・ホーム用プラットフォーム(基盤ソフト)で、家庭内の各種機器をインターネット接続して遠隔操作するのに使います。Google Nest(旧Google Home)のアップル版です。
Homebridgeをラズパイにインストールする
次に、ラズパイにHomebridgeというソフトウェアをインストールします。これは、HomeKitに対応していないデバイスをHomeKit対応させるためのものです。ラズパイはもともとHomeKitに対応していませんが、Homebridgeをインストール、動作させることでHomeKitに接続・参加できるようになります。つまり、iOS上のHomeアプリからラズパイへアクセスできるようになります。
Homebridgeをインストールする前に、まずはTerminalを開いて以下のコマンドでラズパイOSを最新版へアップデートしてください。
sudo apt-get -y update
続いて、以下のコマンドを実行:
sudo apt-get -y upgrade
Homebridgeのインストールはここに詳しく書かれていますが、以下ラズパイZeroに特化したインストール方法をまとめます(使うラズパイの機種によってインストール方法が若干異なります)。まず、以下コマンドをTerminal上で実行してください。とても長いコマンドですが、これを一行としてTerminalへコピー・アンド・ペーストしてください。
sudo curl -Lf# "https://unofficial-builds.nodejs.org/download/release/v14.16.0/node-v14.16.0-linux-armv6l.tar.gz" | sudo tar xzf - -C /usr/local --strip-components=1 --no-same-owner
その後、以下コマンドを実行し、
node -v
「v14.16.0」という数字が表示されることを確認してください。そして、以下コマンドを実行:
sudo npm install -g --unsafe-perm homebridge homebridge-config-ui-x
このコマンドは、終了するまでに数十分かかると思います。その後、以下を実行:
sudo hb-service install --user homebridge
続いて、以下コマンドで「/etc/modules」というファイルを開きます。
sudo mousepad /etc/modules
Mousepadというテキストエディタ(メモ帳のようなアプリ)が開き、ファイルの中身が表示されます。このファイルの一番下に(最後に)以下の行を追加します。
bcm2835-v4l2
そして、ファイルを上書き保存して、ラズパイをリブートしてください。ここまでの作業で、ラズパイにHomebridgeがインストールされました。以下、Homebridgeのインストールが成功し、ラズパイ上で正常に動作していることを確認します。
ラズパイのリブートが終わったら、ラップトップやデスクトップのコンピュータ上でWebブラウザを使って、以下のアドレスにアクセスします。
http://<ラズパイの名前>.local:8581
ここで、「<ラズパイの名前>」を適宜お使いのラズパイの名前に置き換えてください。例えば、ラズパイの名前がpandaなら、ラズパイの名前>
http://panda.local:8581
にアクセスします(数字の前の「:」はコロンで、セミコロン(;)ではないことに注意)。すると、以下のようなログイン・ページが表示されます。
Username、Password共に、「admin」と入力してください。これで、ラズパイ上で動作しているHomebridgeに(Webブラウザ経由で)アクセスできます。以下のような、Homebridge管理用(各種設定用)のWebページが表示されます。
Homebridge管理用ページの左上にQRコード(オレンジ色)と8桁の数字(XX-XXX-XX)が表示されていれば、ラズパイ上でHomebridgeが正常に動作しています。
ラズパイ・カメラをHomebridgeから使えるようにする
Homebridgeは、デフォルトの状態ではラズパイのカメラにアクセスできません。したがって、Homebridgeにカメラ用の設定を追加する必要があります。このために、カメラにアクセスして写真と動画を撮るための「プラグイン」をHomebridgeにインストールします。
Homebridgeの管理・設定用Webページ(上記写真)の上部にある「Plugins」というリンクをクリックしてください。プラグインを新規インストールしたり、各種設定をするページが表示されます。そのページの上部にプラグインを検索するためのテキストボックス(「Search for plugins to install…」と書かれています)があるので、そこに「Camera FFmpeg」という検索キーワードをタイプします。検索結果として「Homebridge Camera FFmpeg」というプラグインが表示されます(homebridge-camera-ffmpeg v…という表示もでる)。その下にある「INSTALL」というリンクをクリックしてください。
設定用のフォームが表示されます。
設定項目 | 説明 | 設定値 |
---|---|---|
Name | ラズパイ・カメラの名前。どんな名前を付けてもよい。 | |
Video Source | -re -f video4linux2 -i /dev/video0 | |
Unbridge Camera | チェックボックスにチェックを入れる | |
Video Outputの下のMaximum Width | 800 | |
Video Outputの下のMaximum Height | 600 | |
Video Outputの下のMaximum Framerate | 15 | |
Video Outputの下のMaximum Bitrate | 150 | |
Advancedの下のVideo Codec | h264_omx |
フォーム右下の「SAVE」ボタンをクリックして、上記設定を保存し、ページ右上にある「Restart」ボタンをクリックします。これでHomebridgeが再起動(restart)し、上記設定が有効になります。
にラズパイのカメラを
679-67-402
パスワード変更
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Homebridgeの再起動
ラズパイOSを起動するとHomebridgeが自動的に起動する
マイクを使って音声も 一緒にトライ
家の中で同じWiFiにつながっている状態でないと見れない 外出先から見るには 一緒にトライしましょう。