e-paperディスプレイを使う:Waveshare 5.65inch ACeP 7-Color Module (F)
ここでは、Waveshare社の5.65inch ACeP 7-Color Module (F)の使い方を説明します。
準備
まずは、ディスプレイ本体と、付属のワイヤーがあることを確認して下さい。ワイヤーは8本ひとまとまりになっています。
付属のワイヤーを、ディスプレイの裏側にある白いコネクターに接続して下さい。そして、以下のように、ディスプレイのワイヤーをラズパイのGPIOピンに差しこんでください。
ディスプレイのワイヤー | ラズパイのGPIOピン |
---|---|
BUSY | GPIO 24 |
RST | GPIO 17 |
DC | GPIO 25 |
CS | GPIO 8 |
CLK | GPIO 11 |
DIN | GPIO 10 |
GND | GND |
VCC | 3.3V |
続いて、ラズパイの「Raspberry Pi Configuration」を開いてください(ラズパイの画面左上にあるラズベリーのアイコンをクリックして、Preferencesを選んで、次にRaspberry Pi Configurationを選ぶ)。そして「Interfaces」のタブを選んで、以下の写真のようにSPIをON(有効化、使える状態)にして下さい。その後、OKボタンを押してウィンドウを閉じて、ラズパイをリブートして下さい。
リブート後、Shellで以下のコマンドをひとつづつ実行して下さい:
sudo apt update -y
sudo apt full-upgrade -y
sudo apt install python3-pil
sudo apt install python3-numpy
sudo pip3 install spidev
テスト
Shellで、以下のコマンドをひとつづつ実行して下さい:
cd ~/iot-python
git clone https://github.com/waveshare/e-Paper.git
python3 e-Paper/RaspberryPi_JetsonNano/python/examples/epd_5in65f_test.py
最後のコマンドが、ディスプレイの表示をテストするプログラムで、4枚の画像を順番に表示していきます。1枚の画像を表示するのに20-30秒かかるので気長に待って下さい。チカチカしながら、少しずづ色数が増えながら、最終的な画像が20-30秒かかってやっと表示されます(これが4回くり返されます)。このノロノロした感じにビックリするかもしれませんが、安いe-paperディスプレイはそういうものだと思って下さい。4枚目の画像が表示されるとテスト・プログラムが終了します。以下のようなメッセージがShellに出たら、テスト・プログラムが正常に終了したということです。
INFO:root:Goto Sleep...
DEBUG:waveshare_epd.epdconfig:spi end
DEBUG:waveshare_epd.epdconfig:close 5V, Module enters 0 power consumption ...
プログラミング
まず、Shellで以下のコマンドを実行して下さい。
sudo pip3 install Pillow
次に、以下のファイルをラズパイにコピーしてください。すべてのファイルを同じフォルダに置いてください。
さらに、space.jpgというファイルを(ラップトップやデスクトップのコンピュータに)ダウンロードし、そこからラズパイへコピーしてください。image.pyが置いてあるフォルダにコピーしてください。ラップトップやデスクトップからラズパイへファイルをコピーする方法はここを参照してください。
ファイルのコピーが終わったらimage.pyを実行して下さい。space.jpgがディスプレイに表示されます。このプログラムは、画像を5秒間ディスプレイに表示して、その後表示を消してディスプレイの電源を切ります。
表示する画像を変えるには、プログラム中の以下の部分で”space.jpg”を別のファイル名に変えて下さい。
imageFileName = "space.jpg"
今使っているディスプレイは解像度が600 x 448なので、横のピクセル数が600、縦のピクセル数が448の画像でないと表示できません。画像編集アプリでピクセル数を調節してからディスプレイに表示させてください。